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ニュースレター09年春号 その5

2009年04月12日 18:51

《報告》全国シェルターシンポジウムinおかやま 分科会

分科会A-2 DV被害当事者の自立
 
「DV被害当事者の自立に関するアンケート」の結果が報告され、約2割の女性や子どもが暴力をふるう夫のもとに戻らざるをえないという厳しい状況。ステップハウスの重要性が指摘されているが、実際にステップハウスがある地域の少なさが見えた。さらにDV被害者の住宅確保について研究された女性から出された「当事者ありきの自立支援」の問題点として欠けているのが、子どもへの視点。「私たちは被害者なのか、罪人なのか。なぜ「指導」されなくてはいけないのか。上からの目線ではなく、一緒に目の前の問題を考えてほしい」当事者からの切実な声がそこにはあった。

分科会A-8 DV被害者の心のケア

 DV被害者は暴力により怪我や精神的不調を抱え、更には精神科疾患を抱えた人も少なくない。そうした人の傾聴の基本
は、「ええ」「そうですね」と受容し、「たいへんでしたね」「つらかったですね」と共感をすること。また、してはいけないことは、責めたり、疑ったり、否定したりしないこと。被害者のニーズを的確に把握し、被害者が安全性の確認やセイフティ・プランを理解できるようにすることなど、71枚にも及ぶ資料は、支援者として何度も読みこなしたいものでした。

分科会B-2 DV予防教育
      ~若い人たちへのアプローチ~

 予防教育は早ければ早いほどいいとは、実践をされている講師の方たちの言葉だ。しかし、予防教育が行政と一体になって行われている県は数少ない。DVの周知度が71%に比べて、デートDVは8%に過ぎない。中・高校生・大学生たちにデートDVが認知される必要性がある。デートDVが個人の問題ではなく、社会における男女間の権力構造を反映したものだといった教育プログラムがようやく内閣府によって始められたようだ。まだまだ民間団体の活動が必要とされている。     

分科会B-7  男社会からの脱却
         ~カップル幻想とDV~

 まず「女性ホームレスとカップル幻想について」と題して大阪のよろず相談をしているグループからの報告。ホームレス女性だけの集会を各場所で実施して話を聞いている。女性が一人でいると身の危険がある。自己防衛のため女に見えないようにしたり、或いは男性とカップルを装うこともある。しかしそれも必ずしも安全ではなくその相手から暴力を受けることもあるそうだ。
「結婚している男女のカップルを「普通」としてきた制度とは?」と題しては社会福祉政策を中心にオトコ社会の構造と若者(学生)の意識を対比・検討し、問題点を探った。

分科会B-8
暴力被害女性と子どもへの同時並行プログラム・びーらぶ

この「びーらぶプログラム」は発達段階にあわせて「就学前用」「小学校低学年用」「小学校用高学年用」「思春期用」の4種類あり、それぞれスタンダードプログラム(12回)とショートプログラム(1~4回)がある。スタンダードは、母子生活支援施設やステップハウス(長期滞在型の施設)を対象とし、ショートは、緊急一時保護施設に入所者を対象としている。例えば、低学年スタンダード版を紹介すると「ここはあんしん」(第2回)と感じさせ、「たたいちゃやだ」(第3回)、4回)と暴力に遭遇した際の対処法、「あんぜんけいかく」(第5回)「こまったときどうする」(第6回)とすすみ、「いろんなきもち」(第8回)「いろんなかぞく」(第9回)と他人とちがっていいこと、自分の思いこみからの脱却、「わけっこしよう」(第10回)「だいじなわたし」(第11回)で互いを尊重した話し合いと自尊心の回復、肯定的なメッセージのシャワーを体験するプログラムとなっている。各地域でこのような母子のためのプログラムが展開され、多くの母子の心のケアがおこなわれることが望まれる。




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